オリジナルの自作小説と、それに関連する2D・3DCGを載せています

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◆ 地域保護結界 ( ちいきほごけっかい )

 魔物が街や村の中に入らないように施される大型の結界。
 街や村の中心部に大型の噴水が設置され、その水底に魔方陣として描画される。
 噴水とセットにされるのは、水流を利用した魔力の供給の効率化と魔方陣の魔力による汚染の遅滞化を兼ねており、また容易に人が立ち入れないようにするための仕組みである。
 非常に大規模かつ重要な存在のため、専門の魔方陣学者によって耐障害性や稼働継続を最重要に地域の特性を勘案し設計される。
 年に一回魔方陣の浄化と描き直しを行う必要があり、多くの街ではその日を祭日としていることが多い。

◆ ディオスクロイ島 ( でぃおすくろいとう )

 エインセルの拠点とも呼ぶべき島。
 北海道くらいの大きさで、人類の目からカモフラージュするために多くの建造物が地下に埋まっている。
 島にはネイピアとデシベルという二人のVISION姉妹が設置されており、エインセルの指揮と都市の管理を行っている。
 エインセルやフェノゼリーの製造や教育、実験などありとあらゆる役割を担っている島である。

◆ ディスパテル ( でぃすぱてる )

 惑星ビアンカで進化した人類の一形態。
 大気中に漂っている魔力を取り込み体内で変質させることで魔術を行使することができる。
 しかし魔力は有毒なためミネルヴァに比べ寿命が短く、身体も弱くなりがちである。
 魔術で火をおこすことができるが、うっかり家を燃やしてしまう者が後を絶たなかったため、レンガ造りの住居が一般的である。

◆ ディスパテル・ハイブリッド ( でぃすぱてる・はいぶりっど )

 ミネルヴァとディスパテルの間に生まれた子供。雑種。
 体内に魔術回路を持ちながら、ミネルヴァ並の魔力耐性を持つことから、魔術を行使しても身体が弱りにくいという非常に都合の良い特徴を持つ。
 ミネルヴァとディスパテルの仲が悪いため、生まれたのは数例にとどまり、また上記の特徴も知られていない。
 両種族のハーフが好奇と差別の目に晒されてしまうのも世の常で、高い能力を持ちながらもその人生は常に苦難に見舞われる。亜リア族に属す傾向が高い。

◆ 刀剣類 ( とうけんるい )

 鋭い刃によって物を切断することができる道具のうち、主に武器として使用されるもの。
 人類の間では7900年代後半には管打式のマスケット中が発明されているが、各国政府により厳しい管理がなされているため、一般の間では刀剣はまだまだ現役である。
 銃が世に出回る事を防ぐためか、各国とも刃渡り60センチ未満の物であれば護身刀として所持することを黙認しているようである。
 任務などで一定の街に住むことなく街から街へ旅をするエインセルには、携行しやすい長さとして刃渡り40センチ~60センチ程度の刀を護身用として着用することを義務づけている。
 それを人類が真似をし始めた事で、脇差は旅人のトレードマークになったといわれている。

◆ 糖分 ( とうぶん )

 エインセルは糖を用いたバイオ発電が主電源であるため、糖分はエインセルのエネルギー源として無くてはならない物である。
 主な摂取源は果物や飲み物からだが、旅をしていると供給ができない場合が発生しやすい。
 そのため、保存の利く糖の供給源として干し芋や甘酒を作り、独自の流通ルートに乗せて世界中に供給しているエインセルがいるという噂である。

◆ トラフィックコントロール担当 ( とらふぃっくこんとろーるたんとう )

 エインセルがエーテルネットに接続するためのインフラを維持管理している担当。
 多くの無線通信を同時に送受信できる特殊なアンテナを内蔵するほか
 普通のエインセルが無意識に行うことのできる通信に関する処理を意識下制御で行うことができるなど、通信に特化した特殊な作りになっている。
 その負担の多さから冗長構成を取っており、2日~一週間おきに交代している。
 その際経験が長く指導をする側を0系、経験が浅く指導を受けている側を1系と呼び、片系に異常が発生した際にはもう片方の系が即座に処理を引き継ぐことができる。