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年表:新生代 第二紀 更新世

人類は地下で過ごす長い期間の間に「ミネルヴァ」「ディスパテル」という二つの種族へと進化する。
冬が開け地上へ進出した人類に待っていたのは同族への強い不信感だった。

1000~2000年頃
人類が魔力に対し適応し、それぞれミネルヴァとディスパテルに進化する

3000年頃
ディスパテルの「魔術」のありように変化が訪れる。
それまで体内に蓄積した魔力を「放出」するだけだったのに対し、自ら積極的な「取り込み」を行うことができるようになり、魔術の汎用性が飛躍的に向上することになる。
この年代は様々な魔術の手法が発明され、現代まで活用される魔術の原型ができあがる。この発展は後に「第一次魔術革命期」と呼ばれることとなる。
その副作用としてディスパテルは徐々に身体的に脆弱になり、その寿命を短くしていく。

6020年
大気を覆い尽くしていたエアロゾルが降着し、基準以下の値まで低下したことが確認される。
VISIONは各都市からエインセルを地上に派遣し、地上の情報を収集する任務に当たらせる。

6026年
大気の温室効果により、地表の温度が上昇に転じていることが確認される。
しかし、この時点では地表の平均気温は-40度前後で、人類が地表に進出するまでには時期尚早と判断される。

6253年
ネハーレンが都市内の人と行っていたチェスで、通算1億勝を達成。

6402年
エインセルの第四次地上派遣。各都市間の回線復旧工事任務に当たらせる。
地表の平均気温は摂氏-8度まで上昇し、地表の全域で植物が繁茂していることが確認される。

6420年
VISIONが地上に派遣していたエインセルの回線復旧工事が完了し、再び各VISION間で対話が可能になる。
各VISIONは地上の環境を監視し、人類の地上への進出計画を立案する。

6421年
都市内の回線復旧が完了し、各都市の間で映像を用いた通信、通話が可能になる
しかし通信を行う者は少なかったと言われている。

6470年頃
人類が地上に進出する。
ディスパテルは地上の生活にあわせて新たに魔術の改良を行った。第二次魔法革命期と呼ばれ、主に魔方陣など屋外での活用に特化した魔術が大きく進歩する。

6602年
ネハーレンの都市シリウスに住む者とイナートの都市リゲルに住む者の間でファーストコンタクトが起こる

6611年
ミネルヴァ、ディスパテルの両種族が初めて接触する。
違う方向に進化した二つの種族は、お互いに相容れない存在であった。

6624年
世界規模での戦争が起こる。
人同士の争いはやがてエインセルに取って代わられ、戦禍は瞬く間に世界中に広がることとなる。

6629年
ベアラの都市ベテルギウスが大規模爆撃に遭い、深刻な被害を受ける。その後も同都市への無差別爆撃が続き、執拗な攻撃にVISION内で動揺が起こる。
またこの攻撃によってVISION「ベアラ」は供給系に深刻なダメージを負い、緊急シャットダウンに陥る。これにより再び各VISIONは通信手段を失う。

6632年
都市シリウスに住む人々が崩壊する。地上の国民は全員殺され、危険を感じたネハーレンは緊急で地下都市への入り口を封鎖するが、数日後地下の住民が全員で地上に駐在していたイナート軍に奇襲をかける作戦を開始。作戦は成功するも残ったシリウス民は全員死亡する。

6635年
ベイナイトの都市カペラが崩壊。
ネハーレンによる残存軍への施設攻撃が開始される。衛星軌道上に残っていた防衛兵器による一方的な攻撃であったが、わずか4日でネイピア/デシベル軍およびイナート軍は多くのエインセルと軍事拠点を破壊され、戦争は終結する。
またこの攻撃によって大陸中央部の広い範囲が砂漠化した。
多くのエインセルは人類の前から姿を消し、ネイピア・デシベルの管理する都市へ移住する。残った人々も文明を維持するまでの力は残っておらず、準原始的な生活から再出発することとなる。