フェノゼリー
フェノゼリーとは、惑星ビアンカで人類の支援を目的として研究・開発されたAIのうち、特に各々の作業に特化して作られたロボットである。
人類が居なくなった後はエインセル同様VISIONに管理され、人類が立ち入る事のない地域で活動している。
概要
フェノゼリーは、惑星ビアンカで人類の支援を目的として研究・開発されたロボットのうち、人型でない外見をした個体群の総称である。
沿革
元々は「エインセル構想」によってVISIONネハーレンをベースに作られた高度なAIを持つロボット全体を「エインセル」としており、フェノゼリーも当初はエインセルと呼ばれていた。しかし後に万能型と呼ばれる人型エインセルが登場し、人の間に溶け込んで生活するようになると「エインセル」は専ら人型エインセルを指して使われるようになった。
そのため、人型でない専用機に「フェノゼリー」という名前を与え区別する事になった。その後専用機として特化したフェノゼリーAIが開発され搭載されてからはエインセルとは完全に分岐し、専用機としての道を歩み始めることとなる。
徐々にエインセルに取って代わられてその数を減らしていったものの、高高度や極地、宇宙空間などの過酷な環境ではその堅牢さを生かして現在でも作業に従事している。
特徴
フェノセリーは、火災や崩落等で人の突入が困難な場所への侵入や、深海から宇宙空間まで人の活動が制限されるありとあらゆる過酷な環境下において人の代わりに活動を行うことが主な役割である、そのため様々な部分でエインセルとの差別化が図られている。
元々各々の作業に特化して作られた存在であるため、与えられた命令に関する分野においては突出した作業効率を誇り、他の追随を許さない。
知能はエインセルと同等で、人類やエインセル、フェノゼリー同士で対話をする事も可能。会話をする際、VISIONのように人型のホログラムを出す事ができるのも特徴的である。
軍事用途
高度なAIの搭載、任務に特化した形状、堅牢な体を持つフェノゼリーは、軍用として開発された個体も非常に多い。エインセルと違って人型の形態を取る必要がない事から、様々な所にフェノゼリーが投入され、大きな戦果を上げた。
陸と空、あらゆる場所で行動を行うことのできるフェノゼリーの重要度は高く、フェノゼリー一体を倒すのに人類及びエインセルは多大な出血を強いられたと言われている。
VISIONが地上に砲撃を行ったのは、一説によると殺戮マシーンと化した軍用フェノゼリーを地上から消滅させる為であるとも言われている。