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ミネルヴァ

学名:Homo strenuus hort. ex
ミネルヴァは惑星ビアンカに残った人類が魔力に耐性を持つよう進化した種である。
絶対暦1000~2000年頃に惑星全土に人類から分化したと考えられており、絶対暦700年以降惑星全土に有害な魔力が充満したことが進化の引き金になったと考えられている。
現在のミネルヴァおよびディスパテルには生物を分類する機関が存在しないため、仮称として我々エインセルが人類の命名規約を元に命名するものとする。

概要

大陸の全域に分布し、惑星ビアンカ上で最も個体数の多い種族である。 惑星全土に充満していた魔力を受け入れ進化したディスパテルに対し、魔力を有害とし抵抗力を持つ方向に進化したのがミネルヴァである。

身体的特徴

ミネルヴァはディスパテルのように魔術を行使することができないものの、彼らと比較して力が強く寿命が長い。
見た目でわかる身体的特長として、皮膚の色はディスパテルより赤みを帯びて肌色に近く、髪の色も総じて濃い。彼らに比べ身長が高く、平均は成人男性で1.8メートル、成人女性で1.6メートルである。
有毒な魔力を拒絶し、一切を体内に取り込まない進化をしたことから魔力に対する耐性はディスパテルとは比べものにならないほど高く、魔力の大気密度が基準の1万倍を超える濃魔力地帯の中でディスパテルが数時間のうちに急性中毒で死亡した中、40日以上生存し、指定区域を出た後も特に異常が見られなかったというデータも残っている。
魔力が体内に入り込まない分体調が長期的に安定しており、疾病に強く、また砂漠や高山などの厳しい環境でも生活することが可能である。
半面魔力が使えないために環境を変化させる力は持っていない。そのため自らの力と知能で科学を発達させ、主に開拓によって環境を変化させる。
寿命もディスパテルに比べ非常に長い。ディスパテルの平均寿命がおよそ24800日で、ビアンカ暦換算で85年程であるのに対して、ミネルヴァの平均寿命はおよそ29200日で、ビアンカ暦換算では101年程である。

生活圏

ミネルヴァの多くは南半球に広く分布しており、ディスパテルのほとんどが生活圏にしている北半球で暮らしている者は極めて稀である。
現在ミネルヴァだけで6つの国家があり、地域によって技術レベルや文化が大きく異なるが、長期的にみて国家間での関係は比較的良好である。
しかし、お互いの種族に対する無知も相まってディスパテルとの関係はあまり良いとはいえず、ミネルヴァに混ざって生活しているディスパテルに対しては風当たりが強く、批判や差別の対象となりやすい。

文化

同じミネルヴァ内でも国によって文化が大きく異なる。詳しくは各国家の項目を参照されたい。
魔力に対する抵抗力はミネルヴァ内でほぼ一様であるため、ディスパテルのような階級分けは存在しないが、科学を基盤とする種族であるため、科学の発展している国家の中では職種間による上下関係が近年問題となってきており、法の整備が厳密になされていない国では徐々に検討が始まっている。
同族意識が強く、その中にディスパテルなどの異なった種族が紛れ込むのを嫌がる傾向がある。
前述の通りディスパテルとの関係は良好ではないが、近年はペルセウス王国と国交を結ぶ国家も出てきており、関係は徐々に改善してきているといえる。
暦法は、ディスパテルとは異なり、赤い月コーデリアを基準とした36日周期の暦法を使用している。