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ディスパテル・ハイブリッド

学名:Homo × commisceus hort. ex
ディスパテル・ハイブリッドはミネルヴァとディスパテルの混雑によって誕生した雑種である。
この種の歴史は浅く、エインセルによって初めてその存在が確認されたのは絶対暦7000年を過ぎてからである。

概要

ディスパテル・ハイブリッドとは、広義には魔力を魔術として放出する術を持ったディスパテルと、有害な魔力を拒絶し耐性を持つことで丈夫な身体を持ったミネルヴァの混雑によって生まれた雑種のことであるが、狭義では男性のミネルヴァと女性のディスパテルの混雑によって誕生した雑種のうち、特に第一世代の者を指して言う。

身体的特徴

魔力に対する非常に高い耐性を有しながらも、ディスパテルが母親となることで魔術回路を体内に所有しているため、魔術を行使することができる。
魔術を大気中から吸収するところまではディスパテルと一緒であるが、ミネルヴァの特徴によって有害な魔術が細胞に浸透することがないため、魔術を使用するたびに寿命が縮む等の弊害を受けない。そのため、実際に「命を削って」魔術を行使しているディスパテルに対して命を削る必要がなく、訓練次第によっては(母親の持つ魔術回路の規模にもよるが)非常に強力な魔術を制限なく行使することもできる。また比較的体調が安定しており、寿命もミネルヴァほどであると考えられている。
この特徴が受け継がれるのはF1(混雑種1世代目)のみで二世代目以降はF1の夫、妻となった種族の血を受け継ぎ、もう片方の特徴は失われると考えられている。
同じハイブリッド種間で交配を行えば特徴は子にも受け継がれるが、ミネルヴァとディスパテルの関係の不和も相まって、ハイブリッド種の個体数はこれまでに数人確認されたのみにとどまり、二重純血種が誕生するまでには至っていない。
またこのことからディスパテル・ハイブリッドの特徴を両親とも知らないことが多く、両者の良い点を受け継いだにもかかわらずその特徴を生かす教育が行われていないのも個体数の増えない原因の一つであると考えられている
ミネルヴァとディスパテルの弱点を補い合った究極の進化という意見もあるが、あくまで両者の交雑によって誕生した雑種であり、進化ではないという意見が多数を占めている。

亜種

ちなみに母親がミネルヴァの場合に誕生する混雑種はミネルヴァ・ハイブリッドと呼ばれ、体内に魔術回路を有しながらも魔力耐性が強く働くために能動的・受動的な魔力の取り込みができず、魔術を行使することができないと考えられている。