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ケフェウス大公国

大陸西部の赤道直下に存在する国家。過去の大戦で幾度となく激戦地になったため、名残の遺跡が多く残されている。

地理

赤道から南回帰線の山脈まで縦に長い国土を持ち、一年を通して温暖な国家である。
南部には若干ながら四季が存在するが、国土の多くはサバンナ気候であり、背の低い植物が多く職制している。
乾期には荒涼とした大地が広がるが、雨期には縦横無尽に河川が走り、第二の道として産業を賑わせている。
大陸の南部は世界最大の湖「キアネア湖」の他数多くの自然遺産が残されており、国道が整備されてからは一年を通して観光客が多く訪れるようになった。

主要都市

首都アルフィルクは近年区画整理が盛んに行われており、図書館や劇場などの大型施設の建設が進んでいる。中央分には大きな商店が建ち並び、商店通りが城を取り囲んでぐるりと一周している。
エラキスは、近年開発が進められている街である。周囲にはキアネア湖やセファイド湿原、ラス・アルゲティ古都群などの自然遺産が多く存在するが、周囲を縦横無尽に走る運河の存在からこれまで未開発だった。しかし、土木技術の発展により架橋や国道の整備が進むにつれて観光地として見直されるようになり、国を挙げて積極的に宣伝を行っている。
エライは元々漁師が多く暮らす小さな港町だったが、ペルセウス王国と国交を開いたときに開発された都市である。ここでは漁船の他にこことペルセウス王国を繋いでいる定期船が数多く出入りしている。
アルデラミンは東部の山間部にある街である。キアネア湖から蒸発した水蒸気が雨となってアルデラミン周辺に降り注ぐために一年を通して湿潤な気候であり、様々な植物が繁茂している。

外交

フロジオ連邦、マリネリス王国共に関係は良好である。両国とも旅行者の行き来は多く、結果様々な文化が国内に流入するきっかけとなっている。
近年はペルセウス王国とも国交を開き、共同で魔術と科学・工学の融合に関する研究を行っている。
またフロジオ連邦と三国共同で砂漠に植生をするための研究を行っている。

経済・産業

国土の多くがサバンナ気候であるため農業には適さないものの、一部の地域では焼き畑農法によって作物が栽培される他、アルデラミン周辺の山間部は降水量が多いため、稲作や放牧が行われている。
エラキス周辺はキアネア湖の影響で温暖で乾燥しており、オリーブやブドウ、柑橘類の生産が盛んに行われている。エラキスで生産されたワインは世界で高い評価を受けているほか、現地では普通よりも甘く造られたワインを蒸留したキアネア湖水と割った飲み物が古くから日常的に飲まれている。
また近年は多くの運河・大河に端が欠けられたことにより国道が整備されたため、リゾート都市として開発する計画が持ち上がっている。
様々な国家から人が出入りし、それと一緒に様々な技術が国内に流入するため、技術レベルは高い。例えばフロジオ連邦が遺跡から出土したテクノロジーをそのまま利用しているのに対し、ケフェウス大公国はそれらを独自研究している。そのためバルジー帝国に次いで高い技術レベルを擁しているとも言われている。

自然

国土の中央南寄りには世界最大の湖「キアネア湖」がある。面積1920km2におよぶ巨大な湖は、隕石によるクレーター湖であると考えられている。雨期に発生した多くの河川はこの湖に流れ込み、大河となって海に流入する。
周囲の土地は石灰を含んでいることが多く、キアネア湖や周囲の河川を流れる水は硬水であるため飲用には適さない。しかし、蒸留し軟化させることで先述のワインと割って飲むなどの工夫が古くからなされており、ワインによる産業が発展した理由にもなっている。
また、湖から蒸発した水分が国境側に雨を降らせるため、砂漠化の進行を食い止めているとの報告もあるが、国境側の山地を越えてからはフェーン現象となって砂漠側に吹き込むことから、進行を遅らせても砂漠化を止める要因にはなっていないという意見もある。

文化

周囲を海と山脈に囲まれているため、幾度となく他国に占領された過去を持つ。その影響もあり国内には様々な文化が入れ混じっており自国独自の文化と呼べるものはほとんど残されていない。しかし他国の文化を積極的に取り込み使いこなすことで自身を守る国民性が育ち、占領しても征服できない国だったという記録が残されている。
その精神は現代にも受け継がれており、国民は他国の文化に対して非常に好奇心旺盛である。しかしその反面仲間以外の者には警戒心が強く、陽気に振る舞っていても絶対に心の中を明かさないという強かな一面も持つ。
人名についても各世代に流入した文化を強く受け継いでおり、年代によって命名が大きく異なるのが特徴である。近年の例を挙げると、絶対歴7900年頃は子供に色の名前をつけることが流行したが、7950年頃になてくるとマリネリス王国からの旅行者が増加したため植物の名前が増えた。さらに8000年頃にはペルセウス王国と国交を開いたことや、エインセルの出現から新たな名前がつけられ始めている。