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バルジー帝国

バルジー帝国とは、大陸最東端に位置する広大な国土を持つ国家である。
国家体制は皇帝を国家元首兼大祭司とし、VISIONを預言者とする神政政治である。
大統一時代を経て、世界屈指の技術国家として成長。今は亡き人類とその創造物を象徴とする宗教を国教とする宗教国家であり、国民のほぼ全員が信者である。

地理

赤道付近から南極圏までの広大な国土はペルセウス王国に次いで世界第二位である。気候も文化も異なる各都市には、その土地に合った知恵が凝らされており、同じ国でありながら建物等の構造が同じ都市は二つと無いと評されることもある。
広大な土地を持ちつつも、その多くが平たい土地であり、山脈と呼べるものは存在しない。
「縦に長い」国土であるため、地方によって環境が大きく異なってくる。主に赤道付近に存在する白鳥区周辺は海が近いことから温暖湿潤な気候であり、熱帯雨林が広がっている。反面南極圏に接近する南十字区は冬になると南極からの寒気が流れ込み、記録的な降雪量になる。 クエーシア含む中央区は比較的温暖で乾燥しているが、夏季は西部からの集中豪雨が、冬期には南部からの寒波が流れ込み、一年で気候が大きく変動する。これも大気の流れを遮る山脈が存在しないからである。

主要都市

首都クエーシアは国の内部に存在し、そこを中心として環状に主要都市が連なっている。
それぞれ白鳥区、南十字区、竜骨区、オリオン区、と名が付けられており、この都市を中心としてさらに環状に中小の街や村が規則正しく点在している。
これは効率的かつ強固な運営と情報伝達などを可能にしている他に、周辺の町村が過疎化することを食い止めることにも一役買っている。
土地によって文化も何も異なる国でありながら、コッホ曲線のような現在の構造計画を早期のうちに打ち立てたことは特筆に値する。

外交

近隣のメイオール公国及びフロジオ連邦との関係は良好であるが、遠方にあるコロナ王国、ケフェウス大公国、マリネリス王国とは国交がない。 また後述の人魔戦争以来、ペルセウス王国との関係は冷え切っており、一触即発の状態が今も尚続いている。

経済・産業

非常に工学を重んじる国家として知られている。後述する階級制度でも軍人階級より研究者階級が高位に位置するほどである。
広い国土の至る場所で風土に合った産業が根付いており、またこれらを混ぜ合わせることによって新たな工業・商業が日々生まれている。
また、油田が豊富にあるためエインセルを除いて唯一内燃機関の独自開発に成功した国でもある。
赤道直下の熱帯林では林業が、海岸付近では漁業が、内陸では農業や酪農、放牧など風土に合った産業が盛んである。しかし国内に山はあるものの鉱山はほとんど無く、鉱物のみ輸入に頼っている状況である。
発掘された遺跡の金属を切り出して使用していた時期があったが、宗教的な支配が高まるにつれ次第に行われなくなっていった。
各都市には大規模な国立の工房から個人経営の小さな工房までが無数に存在し、市場を賑わせている。

自然

広大で地方によって環境の大きく異なる国土には非常に多様な動植物が生息している。国土の中で遺伝子流動を遮る地形が存在しないため、大陸全域で同じ種や近縁種が数多く存在し、すべてを把握するのは困難に近い。
各地で大規模な開発が行われているバルジー帝国ではあるが、環境保護にも早期から力を入れてきた。国内には20ヶ所の自然公園と13ヶ所の遺跡が存在する。それらすべては自由に立ち入る事が出来るが、持ち込み品や滞在時間などは国によって厳重に管理されている。

文化

食文化に関しては「食べないものはない」と言われるほど、同じ素材であっても土地によって非常に多岐にわたる調理法が存在している。
これも先に述べた通り、様々な風土にあった産業が根付いていることに由来しており、各地方の食材や調理法が各地に伝わることでその地方独特の料理に改良され、日々新しい料理が生まれているからである。

階級

バルジー帝国には非常に独特な階級制度がある。全部で9つに渡る階級は人種や家柄ではなく職業に付与される。基本的に上位になるほどなることが難しいが、すべての階級での権利は平等に保障されている。
第八階級以上に属す者は常に階級を示す徽章を身につけ自らの身分を正しく示さなければならない。
詳しくはバルジー帝国の階級を参照されたい。